横方向に鋭く曲がる変化球。投手の利き腕と反対方向に滑るように変化し、空振りを奪いやすい。現代野球で最も使用頻度の高い変化球の一つ。
1900年代初頭にアメリカで開発されたとされる。日本には1950年代に伝わり、杉下茂が「スライダーの神様」として普及に貢献。現代では投手の必須球種となっている。
ボールの外側の縫い目に人差し指と中指をかける。中指を縫い目にしっかりかけ、人差し指は添える程度。親指はボールの下側に置く。
腕の振りはストレートと同じだが、リリース時に中指でボールを切るように投げる。手首を捻らず、指先でボールの外側を撫でるイメージ。
日本に初めてスライダーを持ち込んだ「スライダーの神様」
左腕から繰り出される高速スライダーで通算4,875奪三振
「高速スライダー」で打者を圧倒
精密なコントロールのスライダーで3度のサイ・ヤング賞
多彩なスライダーを投げ分ける技術
杉下茂は1952年、スライダーを武器に33勝12敗、防御率1.71を記録。日本シリーズでは4試合に登板し3勝を挙げた。
ランディ・ジョンソンのスライダーは最速93マイル(約150km/h)を記録。2.08mの長身から繰り出される球は「Big Unit」の異名の由来となった。
伊藤智仁の高速スライダーは「打てない魔球」として恐れられたが、肩の故障により通算37勝で現役を終えた。彼のスライダーは今でも「幻の魔球」として語り継がれている。